十日町管内の小学5・6年生を対象にした「どろんこキッズスクール」が5月23日に始まり、18人の児童とその保護者が参加しました。これは、自然豊かな十日町の大地で、農業体験や調理体験を通じ、子どもたちに命の大切さを伝えようと、今年から始まった新たな取り組みです。
第1回目となる今回は、田植えとイチゴ狩りを行いました。各学校から集まり、お互いに初顔合わせとあって、最初はみんな緊張していましたが、あっという間に打ち解け、張り切って田植えが始まりました。
子どもたちは、慣れない田んぼに足を取られながらも、一生懸命田植えを行い、その後、イチゴ狩りを行いました。どの子もハウスの中にたくさん実っているイチゴを見て、きらきらと目を輝かせながら、たくさんのイチゴを摘んでいました。
このどろんこキッズスクールは毎月1回、来年の2月まで活動を行う予定です。今回は、一部の児童の学校行事と重なり、登録している 30人全員が参加できなかったため、次回の6月21日に開校式を行う予定です。これからの子どもたちの成長が楽しみです。
5月にスタートした「どろんこキッズスクール」の開校式が6月21日、JA十日町本店で行われました。この日はどろんこキッズスクールの生徒(小学校5、6年生)30人のうち27人が参加。
第1回目で顔をあわせていた子どもたちもいたことで、和やかな雰囲気で進められました。とはいえ、自己紹介の場面では、それぞれに緊張した様子でした。
その後、四季彩館ベジぱーく内「ベジきっちん」で、よもぎ団子作りに挑戦しました。実際に作って食べられるということで、子どもたちは大はしゃぎ。できたての団子を口にすると、あちこちから「美味しい!」と感動の声が聞こえました。
お腹を満たした後は、JAの田んぼで生き物調査を行いました。肉眼で見る生き物の世界と、顕微鏡で見る生き物の世界に多くのことを学びました。
7月19日、第3回目のどろんこキッズスクールが開催されました。
この日は5月に田植えを行った田んぼへ行き、稲の成長を目で確認。青々と茂る田んぼに、みんなで作った「どろんこキッズスクール」の看板を立てました。その後、農業の大先生である十日町市農業委員会の阿部三代継さんから、田んぼの大切さや役割を教えてもらいました。
講義後はJA十日町の直売所ベジぱーく内にあるベジきっちんへ移動し、旬の野菜をたっぷり使ったカレーライスとサラダづくりに挑戦。カボチャやナスなどの夏野菜を包丁で切ったり、トマトの湯むきやキュウリの板ずりにもチャレンジしました。
みんなで協力して作ったカレーの味は格別だったようで、苦手な野菜があった子も「みんなで作ったからおいしい!」と言いながら口一杯にほお張っていました。
おいしいカレーを食べたあとは「スプラウト(植物の新芽)栽培」についての学習会を実施。初めて見る「そば」のスプラウトに、子どもたちはびっくり!「本当に食べられるの?」と最初は不安そうでしたが、一口食べると・・・「あま~い!」と言ってやみつきになっていました。おうちでも簡単に出来るので、ぜひチャレンジしてみてね。
第4回目のどろんこキッズスクールが8月9日に行われ、四日町きのこ生産センターの見学と、センターで収穫した「えのき」を使ってのピザづくりに20人が参加しました。
センター見学では、工場長の西川さんから工場内を案内していただきました。子供たちはラインに従って成長していくきのこの様子を目の当たりにし、その後の収穫体験では自分できのこを収穫し、大喜びでした。
またピザ作り体験では、生地からのピザ作りが、思ったよりカの必要な作業であったこと、自分で作ったピザは、にがいところもあったけど、とても美味しく、全部食べられたことなど初めての体験に思い思いの感想が述べられました。
恒例のどろんこキッズスクールがこのほど開催され、稲刈り体験と収穫パーティーを行いました。子どもたちは長靴を履き、5月に田植えを行った田んぼで鎌を使っての稲刈りに挑戦。慣れない手つきだったのも一時で、コツを掴むと、せっせと稲刈りに没頭していました。稲刈り後はお米の学習会と、食に関する命の大切さをテーマにしたJA十日町青年婦人部による読み聞かせで、食べ物の大切さを勉強しました。
後半の収穫パーティーで用意されたのは、食育サポーターや保護者が地元食材を使って手づくりした郷土料理。朴の葉に包んだぼたもちや芋煮汁などの秋の味覚を堪能しました。
第6回目を数える恒例の「どろんこキッズスクール」がこのほど、四季彩館ベジぱーくで行われました。
どろんこキッズスクールでは、農や食に関することをテーマに活動を行っていますが、この日は初めて「お金」の学習会を行いました。食品や農作物などを販売し、生活をしていくことや農耕者の思いなどを知って欲しい―そんな思いで行った学習会では、お金の単位や数え方を勉強しました。子どもたちが玩具のお金でお札を数える練習をしていると・・・なんと!本物の札束が登場!初めて見る本物の100万円に、子どもたちは目を輝かせていました。
その後は、地元の大豆を使った豆腐づくりに挑戦。硬い大豆が柔らかい豆腐になることを知り、驚きを隠せない子どもたち。豆腐のクイズで楽しく学び、食べ物の凄さや有難さを学んだ1日となりました。
市内の小学校5、6年生が集まり農業体験などを行う「どろんこキッズスクール」。その第7回目が12月19日、JA十日町「四季彩館えぷろん」と「四季彩館ベジぱーく」で行われました。
今回の体験内容はお正月用のしめ縄作りとおせち作り。しめ縄作りの先生は、十日町市農業委員会の阿部三代繼さんと、JA十日町の服部常務。まず、子どもたちは慣れた手つきで縄を綯(な)う先生たちをジーっと観察。その後、数本の稲わらを手に縄綯いにチャレンジしたものの、なかなか思い通りに縄にならず苦戦する子が多数。でも、チャレンジ精神旺盛などろんこキッズたちは、出来上がるまであきらめません。なかには、稲わらを家に持ち帰って作り続けた子もいました。
その後ベジきっちんへと移動し、おせち料理の定番「だて巻き」と「紅白なます」、鍋で炊いたお米に彩りをつけ牛乳パックを使って形を作った「ケーキ寿司」を作りました。開校当時に比べ調理の手際も良く、テキパキとおせちを作ることができました。子どもたちにはこれからも伝統の料理や工芸品作りの知恵を受け継いでもらいたいと思います。
恒例のどろんこキッズスクールが1月24日、四季彩館ベジぱーく内の食育体験施設「ベジきっちん」で開催されました。
今回は十日町の伝統文化に触れようと、十日町市冬の風物詩である「チンコロ」を作りました。チンコロとは「小さな犬」を意味し、米粉を使って作った小さな飾り物です。チンコロにひびが入るほど幸運を招くと言われ、十日町市では1月から「節季市」と呼ばれる市で販売されます。
参加したどろんこキッズの中には、チンコロを作ったことがある子どもたちも大勢いましたが、地元の人から由来や歴史を聞き、興味深そうにチンコロを作り始めました。基本形の犬から作り始めた子どもたちは、あっという間にコツをつかみ、蛇やクマなどの個性的なチンコロをたくさん作りました。
チンコロ作りを終えた後は、こんにゃく作りを体験。お昼に用意された「そば」に添えるかきあげ作りも同時に行いました。
次回はついに修了式です。
JAの食農教育の取組みとして、平成21年5月にスタートした「どろんこキッズスクール」。第一期生の修了式がJA本店で行われ、修了証書が手渡されました。
子どもたちは田植えや稲刈り、収穫した野菜を使った料理教室、しめ縄作りなどを通じてたくましく成長。式後のパーティーには保護者を招き、下準備はすべて子どもたちが担当するなど、その成果を発揮しました。
1年を振り返って、参加した児童からは「学校では学べないことをたくさん教えてもらった」「好きな食べ物が増え、嫌いな物が減った」という感想がありました。
保護者からは「もう一度参加したいと毎日のように言っている」「学校のことは帰ってきても話さないが、スクールで体験したことは夢中になって話した」と、子どもたちの心の変化を語りました。
JA十日町では、すでに第二期生による「どろんこキッズスクール」を開催しています。
今後の活動にご期待ください。