今月の農業人

作る喜び 夫婦二人三脚で63年

上村 秀好さん(86) キクさん(86)(太田島)

nj31.JPGベジぱーくがオープンした当初から直売所に出荷をし、それが毎朝の日課になっているという上村さんご夫妻。

栽培は全て秀好さんが行い、それをベジぱーくまで運び、出荷作業をするのがキクさんの役目。

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さといも、ねぎ、ナス、カボチャ、まくわ瓜、スイカ、糸瓜など、86歳でなんと20種類以上の野菜を栽培しています。土市にある畑は1町歩。

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夫婦二人三脚でこれまでたくさんの野菜を出荷してきました。2人で朝と夕方に収穫を行い1年を通して毎日出荷しているので1日のほとんどを畑で過ごしています。

畑で生計を立てていた両親の手伝いを15歳の頃からしている秀好さんは、畑の知識も豊富、広~い畑で20種類以上の野菜を育てる体力は、若者にも負けていません。

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現在畑をしている土地一面では、昔、杉苗を育てていました。その時も夫婦二人三脚で杉苗を全国に出荷し、過去には良い苗を育てたことが評価され、ご夫婦で全国表彰されています。
 杉苗をしていた土地を畑にしてからも、ご夫婦の息はピッタリ。

結婚した23歳の時から86歳の今まで、63年もの間一緒に畑仕事をしている上村さんご夫妻は、「畑を続けられるうちは一緒に頑張っていきたいね」と笑顔で話します。

「とても一人じゃやってられないね、協力してもらっているからまた頑張れる。なんぎぃけど、楽しいんだ」と言う秀好さんに、収穫と出荷を手伝うキクさんは「畑でがんばっている姿を見てると、手伝いたくなる。子供のように愛情かけて2人で可愛がっています」と答えます。

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お二人の言葉から、『頑張れるのはお互いがいるから』と言うメッセージが伝わってきました。86歳になっても支え合いながらご夫婦で農業を楽しむ姿は、農業離れが深刻となっている今、理想の姿なのかもしれません。

2017.9月号

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