今月の農業人

デザイナーから農家へ 地域で守る農業

山岸 盛宏さん (36) 小泉
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『食べることが好きで料理が好き』

そんな山岸さんが農家になることは実は必然だったのかもしれません。

「関東でデザイナーとしてホームページ制作や広告制作などの仕事をしていた20代の頃、農業をしていた祖父が体調を崩し、そこで長男の私が継ぐことになりました」

デザイナーという職から農家に転身することに迷いはあったものの、元々料理が好きで小さいころから農業を身近で見ていたこともあり、8年前に就農。

地元に戻り、お父さんやベテラン農家さんに教えてもらいながら初めての農作業はペースがつかめず大変だったと言います。

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 山岸さんの田んぼは4町歩。小泉地域は集団栽培組合があり、それぞれ田んぼは持っていますが管理はみんなで行います。田植え、育苗、水管理、稲刈りなどの工程も分担して行うので一人に負担がかかることなく、地域の農家全体で管理していることも新規就農者には魅力的。

農家になってから体力がついて、前職の頃より痩せて健康的になったという山岸さん。

米の他にもカボチャやそばを栽培していて、家庭菜園も楽しんでいます。

農家になったと感じる時は「冷蔵庫に何もない時でも畑で野菜を採ってすぐ調理できるとき」だそうで、新鮮な採れたて野菜を調理して食べることに喜びを感じています。

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地域の農家仲間とも良い関係を築けているそうで、地域のお祭りごとなどでも密に集まり、雨で作業ができない時はご飯を一緒に食べたりと、農業以外でも結束力の高さがうかがえます。

「今は農作業も機械化していて、昔ほどきついものではないし、農作業のない夜に時間が取れるので趣味に使ったり、飲みに行けたり、夜に自由な時間が取れるのは若い人には魅力的だと思うんですよね。就農を考えている若い世代に小泉地域の農業を盛り上げる仲間になってもらいたいですね!」

そう笑顔で語る山岸さん、農家仲間と地域農業を守っています。

2017.10月号

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