今月の農業人

自然と共生 挑戦し続ける無農薬野菜 

中里 柳 よしひろさん(36)

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就農前は農業とは全く別の仕事をしていたという佳祐さん。
子どもも生まれ、「食の大切さ」を考えるようになり「自然と向き合う農業」に興味を持ち、3年前に農家に転身します。

約1町歩の耕作放棄地を借り、農薬・化学肥料を使用せず、緑肥や廃菌床を使う野菜栽培をスタートさせました。

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虫も雑草も作物ものびのびと共生している佳祐さんの畑には、
4年目でやっと出荷できるようになったという太くて大きい無農薬のアスパラが伸びていました。

自然な種(在来種や固定種)で苗を起こし自家採取を繰り返して栽培しているため手間もかかります。

農薬や化学肥料を使わない炭素循環農法に加え、地力が弱い部分には魚粉や卵の殻、米糠などの自然肥料を使い土作りに励んでいます。

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「土づくりは毎回試行錯誤の繰り返しですが、3年前より土が変わってきているのを実感しています。

今年、無農薬のアスパラが出荷できた時はうれしかったですね」

と話す佳祐さん。アスパラの他にも夏野菜、ネギ、キクイモ、ルバーブやホーリーバジルなどを栽培し、ベジぱーくにも出荷しています。

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就農した頃より、農家のつながりも増えベテラン農家さんから教わることもあるという佳祐さん。


元々農家の家系でなく、直接教えてもらう人がいない佳祐さんにとって
周りの農家さんの話や知識はとても大切な関わりです。
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「1人でやっているので勉強の毎日。失敗も多いですが次はこれをやってみよう!と
失敗にくよくよ落ち込んでいる暇はありませんね。
大変ですが、自分がやりたくてやっていることなので続けられています。
環境に感謝、毎日挑戦です。今後はきちんと結果を出していきたいですね」

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そんな佳裕さんは2児の父でもあり、休日には娘と一緒にこの広い畑で過ごすこともあるそうです。

「3年前に就農したころ、まだ赤ちゃんだった娘といつか畑仕事を一緒にしたり、土に触れる大切さを教えてあげたい・・・と思っていたんです。今、子どもが少し大きくなり、あの頃思っていたことを少しずつやれていることが嬉しいですね」

畑は、父と小さな娘をつなぐ大切な場所となっています。

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「やっと、無農薬のアスパラを出荷できるまでになったので、今後も挑戦し続け、継続することですね。いろいろな失敗があるから今があるのかもしれませんね。農家?合ってるんでしょうね。楽しいですよ」
と失敗を経験に変える、前向きな佳祐さん。

無農薬野菜栽培の挑戦はまだまだ続きます。

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