代表取締役社長 田中真さん(左)
農場長 田中力さん(右)
双子の兄弟、田中真さんと田中力さんは川西の花田養豚場で働く若手養豚家です。
小さい頃から養豚が身近にあった環境で育った田中兄弟。
元は農とは関係のない職に就いていた真さんと力さんですが、ふとしたきっかけで同じ養豚の道へと進み、真さんが今年で就農22年目、力さんが17年目となります。
なんとなく養豚に足を踏み入れた二人でしたが、徐々にやりがいを感じ、現場での経験を積み重ねてきました。
就農して数年たった頃、当時の社長に「自分が引退したら、お前たちに継いでほしい」と伝えられ、平成23年8月に兄の真さんが代表取締役社長となりました。
「『おいしい』と言われることが一番うれしいし、やりがいにつながっています。自分の子どもを育てるように手間暇かけて育てています」と話す兄の真さん。
「双子だからこそ同じような考え方で、兄弟とはまた違うもう一人自分がいるような感覚でケンカもせず、スムーズに仕事ができています」と笑顔で話す弟の力さん。
経営については詳しくなかった為、セミナーなどに参加し勉強しながら試行錯誤の日々が続きました。
現在もお互いに相談しながら、双子だからこその阿吽の呼吸で養豚の経営をしています。
昨年11月に開催された全国優良畜産経営管理技術発表会では、同農場の取り組みや地域活動等を紹介しました。
①会社を第三者継承したこと
②地域ぐるみの衛生対策
③若手農家の中心的な存在として仲間とともに開催する勉強会や地域農業の活性化に尽力していること等、
畜産業界では前例がないことからそのライフスタイルが評価され、農林水産大臣賞を受賞しました。
今後の目標には「ただ単に頭数を増やすのではなく、計画的に母豚の生涯成績を安定させていきたい。簡単なようで難しい安定供給をしっかりやっていきたい」と話す二人。
これからも阿吽の呼吸で地域農業を盛り上げます。
2020.広報誌とかちゃん5月号掲載