今月の農業人

好奇心をバネに 十日町産ホップを広げるホップ農家 

木落 山家悠平さん(33)
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「地ビールが好きで、いつか自分でホップを育てたいと思っていました」その言葉通り、2018年に木落の耕作放棄地を借りてホップの栽培をスタートさせた山家悠平さん。
  

新潟大学農学部大学院卒業後は東京に就職。
その後アメリカオレゴン州のホップ農場で海外農業研修を受け、ホップ栽培を本場で学び、
3年前に地元へ戻ってきました。

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「米農家を継ぎホップの栽培をしながら、観光や教育を絡め地域活性化に関わりたいと思っていました。ホップ栽培は家族にも手伝ってもらい、父と母には感謝しています」と話す悠平さん。

現在は約10aのホップ畑を主にかぐらなんばんの栽培を担当し、父・勝一さんに教わりながら水稲も行っています。


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ホップは収量を増やすのに3年かかり、この土地に合う品種に巡り合うまでは試行錯誤の日々だったそうです。

現地で学んだ経験を活かしホップ栽培3年目となる悠平さんですが、スタートからわずか1年で『自分で栽培したホップでクラフトビール作る夢』を叶えています。

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クラウドファンディングで資金を募り、つながりのあった県内の工場で地元産ホップだけで作った地ビール100ℓが完成。

完成パーティを開き、フレッシュホップを使った地ビールは好評で新しいつながりもたくさんできたそうです。


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現在はビール以外のホップの楽しみ方も考えている悠平さん。

「ホップは新芽を天ぷらにしたりおひたしにして食べられ、花はハーブティにもできるので、今後は直売所に出荷したり、飲食店を通してどんどん広げたい。観光や教育を絡めたホップの収穫体験も興味があります」
と『十日町産のホップ』を知ってもらうため奮闘中です。

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 今年はホップだけでなく、代々繋いできた米農家としても何かやりたいと考えているそうで

「米農家として今年は加工品にチャレンジしてみたい。収穫した米をどぶろくや甘酒にしたり、米農家ならではの民宿を運営してみたいです。新しく十日町にできた醸燻種類研究所ともコラボし、何かできないかいろいろと計画しているところです。やりたいことがいっぱいあって困りますね」

そう、明るく笑うチャレンジ精神旺盛な悠平さん。

その湧き上がる好奇心が農業の原動力となっています。
                                  広報誌とかちゃん 2020.6月号掲載

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