城之古 高橋真紀子さん
「人に求められる仕事がしたくて、人に求められるものってなんだろう・・・と考えたときに
『食べ物だ!』と思って、農業をやりたい!と農業の道を選びました」そう話す高橋真紀子さんは、今年3月に就農したばかりの新規就農者です。
東京でOLをしていた頃から農業に興味を持ち、2014年に地元に戻り農業法人に就職。
そこでカルビタトマトの担当となり会社員として5年間農に触れました。
失敗を恐れずに挑戦することの大切さを学び、その経験がさらに独立して農業を始めたいという気持ちを強くしたそうです。
「いざ就農してみると、自分の知識のなさに愕然としました」と就農当時を振り返ります。
遠回りしながらも農業の世界に飛び込んだ真紀子さんをサポートしてくれたのは、地域の先輩農家の方たちでした。
農機具やビニールハウス、農業に必要な資材全般を貸してもらい、地域と農家のネットワークで1年目がスタートしました。
「困っていると近所の先輩農家さんたちが必ず助けてくれます。
常に気にかけてくれてアドバイスをいただいたり、感謝しかないです」と笑顔の真紀子さん。
就農1年目の今年は「学びの年」―。
失敗してもいいからやりたいことを全部やってみようと、JAの園芸指導会には必ず参加し、
ベテラン農家にわからないことを積極的に聞いたりと日々勉強しています。
モットーはわからないことは素直に聞くこと。
現在はカルビタトマト120本、ネギ2万本、カボチャ500本などを1人で栽培しています。
時間に縛られず、鳥の声や風を感じながら、自然の中で食べ物を作る農業のライフスタイルは自分に合っていて楽しいといいます。
「ずっと独立するのが夢でやっと実現できました。2年目、3年目、日々少しずつ成長して、5年後には農業で生計を立てられるようになりたいです」そう話す真紀子さんは、今日も先輩農家に教わりながら、農業を楽しんでいます。
広報誌とかちゃん 2020.9月号掲載