今月の農業人

持続可能な農業を二人三脚で

吉村高治さん(36)志織さん(34)

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会社に勤めながら、兼業農家として水稲を4町歩栽培している吉村高治さん。
祖父から「田んぼをやらないか?」と声がかかり、
「農機具もそろっているし、田んぼをなくすのはもったいない」と2012年に農業をスタートさせます。2年間は祖父や近所の人に教わりながら、3年目には1人で栽培を任されるようになりました。

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「農業は自分から動かないと何も覚えられない。わからないことは先輩農家さんに聞いたり、JAの指導会にも出て情報を集めていましたね」と当時を振り返る高治さん。

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3年前から妻・志織さんも農作業を手伝いながら、販売・広報担当として高治さんを支えています。
「農業は楽しいですね。自分たちの米を知って食べてもえるにはどうしたらいいんだろうと日々考えています」と話す志織さん。

二人で相談しながら毎年1年間の計画を立てています。

そんな2人の出会いは11年前、お互いの趣味でもあるサーフィンがきっかけでした。
高治さんのビジネスパートナーでもあり、趣味のパートナーでもある志織さんの存在は大きく、農業も二人三脚で楽しんでいます。

「妻はありがたい存在。1人だったら、販売のことまで考えられなかった。夫婦の会話も農業の情報交換が多いです。表に出ることは苦手なので避けてたことも、妻に「PRになるからやろう!」と言われると逆らえませんね(笑)」と話します。

そんな高治さんの目標は地域に若手農家を増やすこと。
地域農業を守り、持続可能な農業をしていくには次世代に農業の魅力を伝えなければ・・・と日々模索しています。

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「少子化による後継者不足や、世代交代がうまくいかないという話を聞きます。仲間を増やすためには、スマート農業も必須だし、青年部や若手の会で変化を加えながら新しいことにチャレンジしていくことも必要だと感じます。栽培・出荷のその先まで考えられたら魅力をもっと伝えられると思いますね」と思いを語る高治さん。

中条の農家の若手として、今できることにまっすぐ向き合っています。


                                  広報誌とかちゃん 2021.7月号掲載

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