今月の農業人

夫婦でつなぐ 里山農業

莇平
髙橋英学さん(52)※年齢は取材時(4/27時点)

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 「就農した一番の理由は、家で作る美味しい米を生涯食べ続けたいからですかね」と話すのは、松代莇平で代々続く米農家新玉屋(屋号)の4代目の髙橋英学さん。就農前は、県外で自動車の営業や整備、土地の測量などの仕事をしていました。



その中で各地域のお米を口にした時「うちで作った米が一番美味しい。でも家を継がなければ、うちの米を食べ続けることは出来ない」と感じ、莇平に戻って農業を受け継ぐことを決めました。



「今はどの地域の米も美味しくなって、今までの通りの売り方では通用しないので、売る側も時代に合わせて変化していくことが大切だと感じています。お米を食べてもらえるきっかけをどう作るかを重点に考えて、これからの販売戦略を考えています」と話す英学さん。



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妻・真梨子さんと2人で、パッケージデザインや宣伝方法を話し合ったり、「お米をもっと気軽に美味しく食べてもらいたい」という思いで始めたお米で手作りしたおせんべい『ぽんせんべい』を販売したりと、模索しながら実行しています。現在は、水稲を英学さんが担当し、個人販売用のパッケージやSNSなどは真梨子さんが行い、役割を分担しています。


そんな2人の出会いは、十日町市のイベント『越後妻有 雪花火』。ボランティアとして参加していた英学さんは、埼玉から莇平に訪れてイベントに参加していた真梨子さんと出会いました


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英学さんは「妻と娘は何より大切な存在。2人がいてくれるからどんな時でも心が穏やかに過ごせます。それがパッケージやSNSを通じて消費者にも伝わって、ほっこりと笑顔になって『また買いたい』と思ってもらえたら嬉しいです」と話します。


就農から約12年。


お米作りは研究して模索しながらの楽しさもあるけど、人手が足りなくて思うように進められないもどかしさもあるといいます。


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「松代地域の土地は、お米作りに適した土・水・気候があるのが魅力で、ここで育てるお米は本当に美味しい。だからこそ、衰退させないように農業を次世代に繋げていきたいですね」と今日も家族で地域農業を守っています。


                                  広報誌とかちゃん 2022.6月号掲載

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