少し間隔が開いてしまいました。
昨日、3月4日の夕方、米の食味ランキングが発表され、魚沼産コシヒカリは特Aの評価となりました。
昨年秋の天候を考えると、「良かった」「ほっとした」と素直に喜びたいですね。
これも、生産者の皆様の努力の成果と思っています。
でも、気を緩めることはできませんよ。
今回は特Aが50産地品種となっていて、前回より3産地品種少ないとはいえ競争が激化していることは間違いありませんから。
コロナ禍で家庭食が伸びているとはいえ、魚沼コシといえども令和元年産の消化が遅れていて未だに在庫を抱えている卸業者も多く、その結果、令和2年産の売れ行きはどの集荷業者を見ても昨年を下回っているのが現状です。
米の消費が縮小してるのに生産量が上回れば、当然ながら余りますよね。
これは主食用の話で、加工用、飼料用はまだまだ需要があります。
加工用米、輸出用米、飼料用米を水田活用米穀と言って、取り組んだ生産者には国から交付金が、また、条件によっては県市町村からも交付金が支払われます。
JAでは、これらの用途別に需要に見合った生産量となるよう生産者に働きかけ、交付金を合わせて所得の減少を防ぐ運動を進めています。
2月末時点では国が示す主食用米生産目標を超えていて、このまま作付けが始めると、最悪の場合、魚沼産コシヒカリの生産者手取り価格は玄米60kg14,000円を下回る可能性があり、生産者だけでなく地域経済にも大きな打撃となります。
生産者の皆さんから、現実を直視していただきたいと思います。
さて、毎年、春が近くなるとウキウキしてくるのは雪に閉ざされていた開放感とともに、今年はこれを・あれをと希望を持って農作業を始める期待の高まりもありますよね。豪雪地の、農家の特権でしょうか。
ワクチン接種が始まるようで、一日も早くコロナウイルスの収束を迎えることができること、願うばかりです。
大切な人のために「うつさない」「うつらない」の新生活様式を今しばらく実践しましょう。