連日、蒸し暑いですね。
平年より25日(一月近く)早い梅雨明けが発表されましたが、そうは問屋が卸さないようで、戻り梅雨の様相です。異常気候なのでしょうか。
当地域では水害も無く、恵みの雨となりました。特に天水田地区の方はホットされたと思います。
大地の芸術祭作品巡りで棚田地域を回ったのですが、道路から見える水田では渇水の影響は無いように見られました。
さて、バケツ稲報告の4回目です。
中干しを6月25日に終え、しばらくの間、潅断(かんだん)潅水を行って来ましたが、いよいよ穂肥時期になりました。
実は葉の色が想定より早く薄くなってきたので、1回目の穂肥を7月15日にしています。
コシヒカリ栽培暦では、標準的な1回目の穂肥は出穂(穂が出る)の18日前となっています。
ただ、想定以上に色あせが早い場合・色がさめすぎた場合、栄養が足りず追肥しても今後生育が回復しない(栄養凋落と言います。)事が有るため早めの穂肥が必要となります。
では、生育の進み具合をどう見たのかと言うと、本来なら田んぼの平均的生育箇所の株から一番長い葉の茎(主桿(しゅかん)と言います。)を根元から引き抜き、根元から5~6cmまでの茎をカッターで中央から切り開き、幼穂(ようすいと言います。)の長さで生育の進み具合を推測します。
が、バケツ稲ではそもそも2株で、茎1本は田んぼから1本抜くのとは比べものにならないほど収穫量(負けられない戦いがある)に影響するため、田植え日からカレンダーで期待生育相との相関を考え、我が家のバケツ稲の出穂日を8月6日と推測しました。
従って、1回目の穂肥は22日前となっています。(予測が当たりますように(笑い))
ちなみに本日7月25日早朝に写真を撮ってきましたので写真を解説すると、茎の下部がやや膨らみを持っていること、今伸びている葉はその前の葉の8割くらい出ていること、このことから後2日ほどで出穂10日前になります。
この時期のコシヒカリは8日程度で葉が展開(出きります。)するので、今伸びている葉は残り2割と言うことは8日×0.2≒2日となります。
今年の収穫量・品質・食味を決定する重要な時期です。
生産者の立場から言えば「今年は豊作でありますように」となりますし、全体を見通す立場からすると平年並みでお願いしたい、心情は複雑です。