桜も見頃を過ぎ、ブナも緑になりました。
例年より2週間ほど早い雪解けとなりました。
いよいよ春本番。
農作業も始まり、水稲の播種を始めた方も多いと思います。
さて、皆さんは、スマート農業をどのように思われていますか。
一概に「これだ」と言えないくらい多岐にわたっていて、最初に思いつくのは「ドローン」でしょうか。
ドローンについては後でするとして、スマート農業ではIT、ICT、IOTやこれらを制御するアプリケーションソフト(AIを含む)を利用している次の物と考えます。
私見による分類
○ロボット型
○環境制御型
○観測・観察測定型
○計測・分析型
まだまだ多くの分け方があると思いますが、私見による分類で話を進めたいと思います。
過去の事例から
水稲の穂肥追肥を行うのに葉色値(緑の濃さ)を参考にしていますが、60年ほど前に稲作の理論として松島省三氏が確立した「V字理論」が基になっています。
V字とは穂肥前に窒素効率を落とし、適切な穂肥を施すことで籾数と念実を良くし増収につなげる理論(緑濃度の折れ線グラフがV字にみえる。)です。
現在は、倒伏しやすいコシヒカリの食味と収量を確保する技術として応用されています。
稲の葉色は土中窒素の吸収量によって変化します。窒素が多いと濃くなり、少なければ薄くなってゆきます。
ただ、緑の濃さはその日そのときの天気によっても感じ方が違うので、目安となる物が必要となります。
現在は葉色計を使用していますが、40年ほど前は葉色版を使用していました。
葉色版はアバウトなところがあり、単葉(文字通り葉一枚)、群落(田んぼ全体)の2つの計測方法で判定していました。
葉色版(私物です)
葉色の判定
人の目(経験値) → 葉色版(アナログ) → 葉色計(デジタル)
と替わってきたことが分かりますね。
これは計測・分析型だと思います。
今後の葉色(穂肥)判定はどうなるのか? 考えてみました。
○肥料の改良により、多収性品種では必要なくなる。
○コシヒカリの食味と品質(高温)対策では追肥の重要度が増すため、中干し開始からスマートフォンで田んぼ全体の窒素効率を推測、施肥日と量を自動判定が可能なアプリが開発される。(DX)
どうでしょうか。