田植えも最盛期となりました。
雪解けも早かったので、例年より作業の進みも早くなっています。
また、4月の気温変化も大きかったことから、水稲苗の焼けが多かったようです。
では、田植え時期ですので最新のトラクターと田植機について話したいと思います。
注 ☆=スマート農機
トラクター
トラクターは車体後方に作業目的別にアタッチメント(作業機)を付け替えて作業を行いますが、田んぼ作業に限定した場合は耕耘作業のリータリーと代掻き作業のハローを使い分けていますね。
では、トラクターは田んぼ作業でどのように発展してきたのでしょうか。
手動で油圧レバーを操作しアタッチメントの作業深を調整
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ロータリー・ハローのナラシ板にセンサー取り付け、電気的に作業深を調整
(水平制御も付いた)
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☆自動操舵または直進アシスト
(後付けが可能 走行軌跡をディスプレイ表示も有る 一般的では無い)
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☆ロボットトラクター
(圃場内の完全自動運転が可能 遠隔操舵可能 管内では(株)千手が試験導入)
となってきました。
特殊な例ではハローをレーザー光線で高さを制御し、緻密な均平が可能なものが有ります。
主に運転者の疲労軽減と、均一な作業精度を得るものとなっています。
田植機
田植機は文字通り水稲苗を植え付ける機械ですが、どのように発展してきたのでしょうか。
手押しの1条植え(紐苗式)
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歩行型エンジン付き2条植え(マット苗式)
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乗用型4~10条植え(マット苗式)
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田植え同時施肥(側条施肥田植機 マット苗式)
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☆可変施肥田植機(土壌の肥沃度、または、前年の収穫量データを基に施肥量を自動調整)
☆直進アシスト機能(GPSを利用し、直進と折返しの位置合わせを自動操舵)
手押し式を、ご存じの方はいらっしゃいますか?
作業の疲労軽減と効率化から、圃場内の生育の均一化を目的とするところに変化してきたのが分かりますね。
次回は、ドローンについて話したいと思います。