会長コラム ~Trivia Tweet~

スマート農業 その5

[2023.11.10]

早いもので、もう立冬を過ぎましたね。
日一日と寒くなる季節です。また、寒暖差も大きい時期ですから、体調に気をつけてください。


さて、本年産米は異常高温と渇水により品質低下と作柄不良に見舞われてしまいました。当JAのコシヒカリ集荷実績では、11月7日現在で1等米11%、2等米59%、3等米23%、規格外米7%で出荷予約対比87%となっています。

このJA集荷分をJA仮渡金額で計算すると、前年比約4億円の減収となります。

JA以外への出荷や、生産者直接販売分を含めれば相当な金額になると考えられ、営農継続に何らかの手立てが必要と思われますので、JAでは、資金として県の8号資金と信連の緊急融資をご用意していますので、営農センターまたは支店にご相談ください。

また、次年度以降もこの高温の期間が発生すると予想されるため、高温耐性コシヒカリの育種とともに、低標高地(今回1等米比率10%以下)での田植えを5月下旬から6月上旬とすることや施肥量の増加など栽培指針改訂と農業用水の取水時期の変更を含む総合的な見直しが必要と考えます。


では、スマート農業をどのように高温対策に活用できるのか、考えてみました。

皆さん、全農のZGISをご存じでしょうか?

これは管理系のアプリケーションで、圃場地図に各種データを当てはめるデータベース機能と、衛星データ解析から植物の生長度合いを判定する機能を持っています。
運用は、JA単位で導入し、希望する生産者に提供するのが一般的で、県内ではJA岩船が試験導入しています。
このZGISを活用することで、広範囲の生育具合の判定を元に、気象予測と合わせて、追肥の時期と量を判断することが可能となります。
JAにとっては栽培技術指導に役立ちますし、参加する生産者には圃場ごとの施肥量と時期の判断が出来ることになります。
元肥の可変施肥との組み合わせで、特に難しい水稲の後期栄養凋落防止と倒伏を抑える観点から、着目したい技術ですね。

全農HPより引用

zgis.jpg

興味のある方は 機能 | 営農管理システムZ-GIS (z-gis.net) にアクセスしてみてはいかでしょうか。

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